naebonoフリースペースにて『Grafting 接ぎ木』展を開催中!!

Grafting 接ぎ木

参加作家:
Takumi Kato 加藤巧
Masaaki Suzuki 鈴木雅明
Yuma Suzuki 鈴木悠哉
Yuki Yamamoto 山本雄基

企画:
鈴木雅明

August.24 (Sat) – Septenber.16(Mon)
Open only Friday, Saturday, Sunday and 16th,Monday
8月24日(土)−9月16日(月)
金土日のみオープン。最終日のみ月曜オープン
13:00- 19:00

naebono art studio 1F Free Space
060-0032 北海道札幌市中央区北2条東15丁目26-28
contact:
naebonoyamamoto@gmail.com

トークイベント:
8月24日17:00-
Artists + Masahiko Haito 拝戸雅彦(愛知県美術館 企画業務課長)

Grafting 接ぎ木展は2019.2.9-3.31の会期で、
愛知県瀬戸市のArt Space & Cafe Barrack+タネリスタジオ1Fにて開催された展覧会です。
(企画 / 鈴木雅明)
この度、出品作家の山本雄基の提案により札幌に巡回します。

協力:
naebono art studio

展覧会ステイトメント:
最近趣味で植物を育てるようになりました。専門的な知識を持たない私の目を引いたのは店先に並ぶ接ぎ木のサボテンでした。接ぎ木とは2個以上の植物体を人為的に作った切断面で接着して1つの個体とする栽培技術です。その見た目のインパクトだけでなく、1つに結合しながらもそれぞれの存在を保持し、共生していることに驚きました。

この企画もまた私の個人的な牽引によって組み立てられたものです。地域的な背景や特定の動向に根差すような共同体ではなく、接ぎ木のようにそれぞれが独立した存在のまま展覧会は成り立っています。私はこの一時的な接続のもとに各々の地点から見える/見えないものを観察してみたいのです。

私の作品制作は日常の中で時々感じる錯覚が起点となっています。知覚の間違いであり、修正されるべき体験をそのまま受け入れるとしたらこの世界はどう見えるのでしょうか。そこには漠然としたわからなさが残るだけなのかもしれません。私の作品はそのわからなさに絵画という手段で向かい、日々の繰り返しの中に置いてみることです。わからなさと絵はせめぎ合い、揺れながらも接ぎ木のように互いの存在を保ち続けていくのです。

鈴木 雅明

作家略歴:
加藤 巧 Takumi Kato
1984年生まれ。岐阜県在住。
2010年大阪芸術大学芸術学科 彫刻 総合素材コース 卒業。
14-15世紀のイタリアの画家C.チェンニーニの技法を基点に、絵画を中心とした材料についてのリサーチを国内外で展開しながら制作をしている。
「第30回ホルベインスカラシップ」奨学生、「2018年上期野村財団芸術文化助成」採択。主な展覧会に「World Event Young Artists 2012」(2012年/Nottingham, イギリス)「ISLANDS」(2013年/The Lorong 24A Shophouse Series, シンガポール/兼キュレーション) 「作法のためのリマインダ」(2015年/奈良・町家の芸術祭はならぁと2015・今井町エリア・キュレーション)「ARRAY」(2016年/the three konohana)「ニューミューテーション」(2018年/京都芸術センター)「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」(2019年/京都大学総合博物館/兼「タイムライン展」実行委員会)など。
名古屋造形大学 成安造形大学 非常勤講師。

(左)マカロニ02 (2018年)
(右) ニューミューテーション展 展示風景 (京都芸術センター/2018年) 撮影:大島拓也

 

鈴木 雅明 Masaaki Suzuki
1981年生まれ。愛知県在住。
2004年名古屋造形芸術大学造形芸術学部美術学科洋画コース卒業。
2008年愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 油画専攻 修了。
日常生活の中で起きた視覚体験を基にした絵画作品を制作。夜景シリーズのほか、近作は卓上にモチーフを組み自己の体験を発生させる装置としての絵画を制作している。
第4回夢広場はるひ絵画ビエンナーレ 大賞受賞、シェル美術賞 グランプリ受賞(2005年)。主な展覧会に「ALA Project No.5 鈴木雅明」(2011年/アートラボあいち)「複数から成るもの」(2018年/ガレリアフィナルテ)など。その他の活動に自主運営スペースGALLERY GOHON(2010-12年)を共同で企画運営。

 

 

 

 

(左)Plywood #2 (2018年)
(右)Plywood #3 (2018年)

 

鈴木 悠哉 Yuya Suzuki
1983年 福島県生まれ。北海道札幌市在住。
2007年 日本大学芸術学部美術学科版画専攻卒業
主な個展
2019年 「Futuristic Allegory」(Migrant Bird space/北京)
2018年「City under the water」(Points center for Contemporary Art/ 蘇州)
2018年 「archegraph study_Tainan」 (Absolute space for the Arts/ 台南)
2017年 「Remaking Ghosts」(Soulangh cultural park gallery/ 台南)
2017年 「archegraph study_Seoul 」(salon cojica/札幌)
主なグループ展
2016年 「アッセンブリッジナゴヤ2016」 (名港地区/名古屋)
2014年 「札幌国際芸術祭2014」 (500m美術館/札幌)
2014年 「Becoming Undone」(Kleiner salon/ベルリン)
2013 年 「Jeune creation 2013」(サンキャトル/パリ)

 

 

 

 

archegraph study_Seoul (2017年)

山本 雄基 Yuki Yamamoto
1981年北海道帯広市生まれ。札幌市在住。
2007年北海道教育大学大学院 教育学研究科教科教育専攻美術教育専修(西洋画)修了。2012年 ~13年札幌市の助成を受けベルリン滞在。
重層的な透明層の中に様々な円を交錯させた作品を制作。層の厚みによる空間と絵画の持つ錯視的な空間の混合、色彩の円とくり抜かれた円の交わりなどの要素から、対立的な物事のあいだについて、絵画を通して思考している。
「第 30 回ホルベインスカラシップ」奨学生(2015年)、第5回大黒屋現代アート公募展 大賞受賞(2010年/板室温泉大黒屋)。主な展覧会に「タイトル無し、あるいは仮説として等価と差異についての絵画」(2018年/ Mikiko Sato Gallery)、作品展(2018年/板室温泉大黒屋)、Sighting(2017年/ギャラリー門馬)、VOCA展2014(2014年/上野の森美術館)、道東アートファイル2013(2013年/帯広美術館)など。2017年より naebono art studio 共同運営。

 

 

 

 

 

 

 
(左) Untitled (2017年)
(右)Untitled (2018年)
撮影:我妻直樹

 

Exhibition View at Art Space & Cafe Barrack+Taneri studio1F, Seto, Aichi:

展示風景撮影:藤井昌美

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